旧車セリカLB1600GTの腐食して凹みがあるリアバンパーを再メッキ加工(リクローム)  静岡県の業者様

このバンパーは44年前の旧車セリカ

1600GTのリアバンパーです。

ご覧の様にリアバンパー正面には

マジックで印を付けている部分に凹み傷と歪、

そして裏面は44年分の錆がぎっしりと御座います。

この様に全体的に板金加工が必要な場合は

中メッキ加工(分厚いメッキ)か

上メッキ加工(表面全てを補修)のどちらかの選択になります。

但し、上メッキ加工と言えどもキツイ歪は修復不可能な

場合が御座います。

当社のメッキランク中メッキ加工(メッキが分厚い)と

板金加工を施したとしても表面が何処まで仕上がるのかは微妙です。

その理由は、上の写真バンパー裏面の錆を見て下さい。

当社はクロムメッキ製バンパーやその他のメッキ部品を

見栄えと長持ちさせる為にシアンで剥離致します。

このシアンは大変に素材表面に付いているメッキと

錆をしっかりと溶かして生きている素材

そのままの生地を出してくれます。

このシアンで剥離する事により

クロムメッキ部品が完成しその部品を車に装着しても

振動によってメッキが浮いたり剥がれたりする事を防ぎます。

塩酸や濃硫酸を使用して剥離すると

素材とメッキとの間の密着具合が弱くなります。

我々の様な専門の業者はこれらの剥離剤は使いません。

しかし、シアン剥離にはデメリットも御座います。

メッキを完全に剥離出来るのは良いのですが

錆びもしっかりと溶かしてしまうので

剥離終了後表面に沢山の腐食穴が

出てくる事も珍しくありません。

今回の錆の状態から言うとシアン剥離終了後

腐食穴が出てくると想定されます。

ご覧の様に表面は凹みと歪

裏面はこの錆のキツサ

この2つ状態を考えると当社のメッキランク

上メッキ加工が望ましいと言えます。

その加工方法は

まずシアンによる剥離で約7日間前後

綺麗に剥離作業が終了致しますと

軽めにバフ研磨作業を行います。

そしてベテラン職人によって細かい粒子の

アルミニウム製金属パテと樹脂パテを

混合した物を表面全てに表面補修致します。

今回数か所に凹みと傷、

歪みが有るので丁寧に肉盛りしていきます。

この作業はかなりの手間が掛ります。

そしてメッキ用サフェーサー及び

プライマー処理を行い生地を整えます。

この作業のメリットは生地の表面を

整えるだけではなく腐食しにくくなります。

見栄えのクオリティと

腐食しにくいクオリティ両方を得る事が可能です。

何回も言いますがこの上メッキ加工と言えども

歪のキツイ状態を元通りに戻す事は物理的に

不可能な場合も御座います・・・・

表面補修が終了致しますと

当社のメッキランクである中メッキ加工

(メッキが分厚い)を行い完成になります。