S37年式クラウン2RS31バンパーを再メッキ加工
2019年07月07日
この写真のパーツは昭和37年式クラウン2RS31(観音開き型)純正フロント、リアバンパーです。長さは共に1850ミリでスチールの厚みが他の旧車より分厚く頑丈に出来ている独特なバンパーです。弊社では過去に4台再メッキ加工した経験が御座います。3年ほど前にトヨタ本社等、各販売店様で所有するこのクラウン2RS31純正メッキパーツや内装、外装をレストアして現在、販売店のショールームに展示しています。かなり希少価値の高い自動車で有る事に間違いは御座いません。今回のご依頼主様は自動車工場様で、オーナー様は個人様です。写真をご覧の様にフロントバンパー、リアバンパー共に経年劣化による腐食痕や錆、光沢が無い状態ですが、57年前の物にしては大変に保管状態が良かった事が想定されます。先程の言いました様に弊社が過去に観音開き型クラウンを再メッキ加工したバンパーはもっと経年劣化や錆が酷く、物によればバンパーに歪みが生じている事さえ御座いました。当然、これらの過去再メッキ加工をさせて頂いた観音開き型専用バンパーも綺麗に仕上げさせて頂きました。弊社のメッキ加工や再メッキ加工にはお客様のご要望で3ランクに分けさせて頂いた上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工の中から選択して頂く様になっております。なぜこの様にランクで分けているのかと言いますと、お客様お一人、お一人で再メッキ加工後の綺麗さや光沢感、錆びにくさ、所謂腐食しにくい、板金加工が必要か等、様々な考え方をお持ちです。この様々なお考えにお答え出来る様に弊社で各ランク分けする事によりお客様がお考えになる再メッキ加工やメッキ加工をご提供出来る様にさせて頂きました。過去の実績に於いて沢山のお客様が弊社のリピーター様になられているのが証と言えます。それでは、今回のお客様は弊社のどのランクをご希望されているかと言えば上メッキ加工になります。この加工方法はシアンによりメッキ(銅、ニッケル、クロム)そして錆を溶かしてスチールその物に致します。この剥離後の素材に現れる腐食痕やピンホール少々の金属のえくぼ痕や傷をアルミニウム製金属パテとプライマー処理で表面補修を行い、そのプライマー表面に通電効果を出し銅メッキ加工、バフ磨きによるピンホール埋め、再度銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工と言う熟練職人が凄く手間を掛けて行う画期的な技法で行います。この技法は何処の工場でも出来る技法では御座いません。自動車やバイク、トラックの再メッキ加工はこの技法が一番綺麗で、光沢が有り、尚且つ腐食しにくいと言うメリットが御座います。
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