タペットカバーに厚クロムメッキ加工
- 持ち込まれる際の注意点
- 当然、シボレーはV型8気筒なので、このタペットカバーがもう一つ存在し、2個平行に並んでいるとかなりインパクトが御座います。昔から現在までボンネット内部部品に装飾クロムメッキ加工を施してドレスアップする最先端はアメリカ合衆国と言われています。外装部品にならともかく普通に考えても通常ボンネットを開ける様な事は少ないのにお金を掛けて、綺麗にし見栄えを良くして何のメリットがあるのか?と感じる方も多いと思いますが、マニア様は弊社などにご依頼されます。この様なマニア様は意外と多いのですよ。このエンジン関連部品は全て熱に強いメッキを施されております。めっきでも対応できない熱部分に関しましては塗装などでカバーされており個所ごとにその目的にあった表面処理が施されております。タペットカバーやその他エンジンパーツやマフラーに装飾クロムメッキ加工を行った場合、熱によりめっきが剥がれたりしないのでしょうか?などお客様からご質問が御座いますが、モーター関連に特化した工場で電着した加工を施した場合に限っては、熱などで剥がれる様な事は御座いません。それでは熱に強いメッキ加工処理のご紹介をさせて頂きますが、このパーツを光沢のある仕上げにする方法がもう一つ御座います。それはアルミニウム表面に付着している錆止めのアルマイトや汚れなどを剥離し鏡面ポリッシュを施す方法です。仕上がりレベルはまるで高品質なクロムメッキを施したのと同じくらいの光沢が得られます。この施工のメリットは完成時に元々存在する巣穴が目立たない事が上げられます。デメリットは綺麗さを保つための手入れが大変な事が上げられます。このパーツを綺麗にしたいとお考えの方にも鏡面ポリッシュをご希望されるお客様も多いですよ。めっきにしても先ほど説明させて頂いた方法にしても表面を綺麗にしてからバフ研磨を行います。その磨きはアルミニウム用バフを使用して180番手から全体を磨いて徐々に40番手ずつ上げていきます。凄く手間が掛かりますがこの作業を疎かにしてしまうと完成時の見栄えが変わってしまいます。但し、今回のタペットカバー表面の様に溝が低く磨きやすい形状ならば良いのですが、L型の様な物だとNISSANのロゴやそれを囲んでいる枠の狭い隙間などにバフが当たらないので溝が深く狭い個所と面が表に出ているメインの個所との完成時のクリアランスに少し差が出てしまう事が御座います。このクオリティから先に進むには残念ながらペーパーを使用し指先で時間をかけて磨かなければいけないのです。
メッキ加工の参考
before
- 上の写真添付はハーレーダビッドソンの経年劣化した純正マフラーです。弊社にご依頼いただくマフラーの中では素材の経年劣化はかなり良い方です。
after
- トライアンフ(Triumph)のアルミニウム製ジェネレーターカバーを厚メッキ仕上げ(中ランク)した見栄えです。
メッキ加工した例(ブログ)
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その他のメッキ加工例
- 3Dプリンター製品へのメッキ
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大手自動車メーカー様は昔も現在もコスト削減で多くのABS製部品にクロムメッキパーツとして蒸着アルミニウムメッキ加工を施されておられます。これらの純正パーツが経年劣化すると金属と違い再メッキが困難になります。その理由はABS製樹脂等の樹脂は段々とその物が固くなり次第に割れたりひびが入ってしまったり致します。
素材: 加工:最高級モーターショー用クロムメッキメッキ
- 旧車ブガッティの足回り部品に特殊クロムメッキ加工
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このパーツは時価数億円の世界的希少価値車で現行車のVEYRONやCHIRONでは無く、更に高価で博物館に展示するレベルの旧車です。板バネを採用していてしかもエンジンがアルミカバー全体で覆われてそのカバーを皮で留めると言う年代物です。このブガッティの足回り全てを特殊クロムメッキ加工を程しましたが、その中の板バネをご覧ください。
素材: 加工:特殊クロムメッキ加工
- リフレクターに再メッキ加工
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リフレクターとは、自動車やバイク、トラックなどのモーター関連部品の一つでライトやフォグランプ内部に入っている反射板の事、主に夜間やトンネル等を走行していて周囲が暗く視界が悪い状態になった時に絶対に必要なパーツなのです。この部品の役割はライトを点灯させた時に前方に光を反射させる為の理にかなったパーツです。この写真添付はそのリフレクターに再メッキ加工を施した状態です。
素材: 加工:乾式メッキ+耐熱処理
- ボトムケース厚クロムメッキ加工
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再メッキ加工をご希望される殆どのお客様が錆や、腐食痕、キズが有る等、見栄えが悪い状態で加工依頼をされます。光沢屋のメッキ加工には、上ランク、中ランク、下ランクでお客様のご希望によって選んで頂くシステムになっております。
素材: 加工:厚クロムメッキ