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電気メッキ加工を施すには様々な条件があります

電気メッキ加工を施すには様々な条件が

必要となります。

例えばバイクに装着されているポイントカバーや

ジェネレーターカバーなどの裏面にある別パーツが

その一つです。

ブレーキセンサーに連動している物などは

部品に組み込まれており取り外す事が困難であったり

強引に取り外すとセンサーに誤作動が生じてしまったり

散々な結果になります。

電気メッキ加工のメリットは数あるメッキの中で

一番見栄えが良く強度が高い事に最大の特徴があります。

その分、上記のような厳しい条件をクリアーする

パーツだけが加工可能となります。

現在、メーカー純正品でクロムメッキ加工を

施しているパーツは厳しい条件をクリアーしており

走行時の安全性などは保障されていると言って良いと

思いますが他のパーツに関しましてはしっかりとした

裏付けが無ければ専門家の指示を仰ぎながら

どうするかを判断した方が良いでしょう。

海外製と国内製との再メッキ加工の差について

今回は海外製のリフレクターと国内製リフレクター

との品質及び再メッキ加工の工賃や

手間の差についてお話させて頂きます。

上の写真アップはドイツメーカー製リフレクターで

素材はABS、メッキの種類はアルミ蒸着仕上げで

トップコートありです。

この部品は10数年経過しており一部表面はメッキが無くなり

地肌が出てしまっており車検に通らない状態になっております。

新品未使用品は存在せずリクローム以外方法は御座いません。

注意すべき点は国産リフレクターには再メッキしやすく

海外製には加工しづらいデメリットがあります。

その理由は、素材とアンダーコート、アルミの下地に有ります。

剥離が困難で弊社などで使用する剥がすと素材自体がひび割れたり

割れてしまい表面補修で綺麗にしなければいけない事になります。

この場合、当然国産品より余分な手間がかかる訳ですから

加工賃にも影響致しますし納期も長引く事になります。

まだまだ日本品質は高いのが現状です。

令和2年年末メッキ加工依頼完成品について

今年もあと1か月と少しとなってきました。

弊社の一番人気のメッキ加工依頼である

厚メッキ仕上げ(中ランク)は手間を

要する方法である為30日程度必要となります。

特に大きなご依頼品例えばバンパーやグリル、

ホイルなど連休明けの11月24日、25日ご依頼品が

弊社に到着したお客様が今年年末に完成品を

ご発送させて頂くギリギリだと思われます。

尚、上記のパーツよりも小さな物や

樹脂製品(メーカー純正新品未使用品)や

下ランクのご依頼、物の素材や大きさ、

経年劣化状態によりますが納期的には7日から

21日(3週間程度)であるので年末までには間に合います。

バイクヤマハXSー1希少価値マフラー再メッキ加工

数日ぶりのグログです。

バイクの1970年式ヤマハXSー1希少価値

マフラーの再メッキ加工御依頼を頂きました。

このパーツの長さは620ミリ、先端部が44ミリ、

後端部分(排気ガスが出る部分)が95ミリで

重さが5キログラム程度。

他のマフラーよりもけっこうどしっとした

重量に感じられます。

素材はスチール製で見た感じが野球で使用する

バットその物の様な形状です。

昨日弊社にこのパーツが到着したのですが

数日前に弊社ホームページをご覧になられてから

ご発送して頂きました。

お客様の見栄えのご希望は純正マフラー専用

クロムメッキ仕上げで沢山の擦り傷と凹みを綺麗に

板金加工を施してもらいたいと言うご要望です。

今回、写真を張り付けていませんが2本のマフラー表面に

指でなぞると引っかかる様な傷が全体的にあり

凹みの数が小さい物を入れると10か所程度見当たります。

メッキも経年劣化により部分的に剥がれています。

この様なマフラーですがシアン剥離を行い

メッキと共に錆も溶かします。

次に全体的にバフで表面を磨いて生地を出します。

そして傷や凹みを板金加工を施して出来る限り

お客様のご希望に沿う様に致します。

次にもう一度バフ研磨で表面を磨いて板金箇所と

元の生地のバランスや境目が分かりにくい様に致します。

その後はマフラー用のクロムメッキ仕上げを行い

完成品となります。

金管楽器のメッキと自動車用メッキの違いは?

金管楽器に使用されているメッキと

自動車などに使用されているメッキは

どの様に違うのか?

例えばトランペットやサックスホーンなどの

金色メッキ、楽器店に展示している物を見ると

凄く高価で品質が高い所謂高級感がある様に感じます。

自動車などのモーター関連部品の金色メッキも

見るからに高級感がある様にな感じます。

これは金と言う希少価値が高く、

お金と同じ価値観から他の素材に対してメッキと言う

技術を用いて金と同じ見栄えの価値を付ける事から

金色メッキが施されている訳です。

因みに、この金色メッキは金管楽器も自動車などに

採用されている金色メッキも同じ見栄えに見えますが

実は全く違うメッキだと言う事をご存知でしょうか?

楽器と言うのは綺麗さだけでは無く音質所謂音色が

もっとも大事とされ、

かたや自動車やバイク、トラックなどに使用される

パーツは外的要因に対する強度が求められ飛石や雨風、

ホコリ、高温や低温に耐えれる様にメッキの厚みを

極限まで高めたりトップコートを分厚くする事により

金色がより長持ちする事を前提に考えられた

メッキと言う事になります。

ベントレーコンチネンタルGTラジエーターグリル、バンパーグリルメッキ仕上げ

ベントレーコンチネンタルGTに

装着されているラジエーターグリルや

バンパーグリルは近年多くの自動車で

採用採用されています。

その形状は独創的で網目状樹脂で

作られている物が見当たります。

これらのパーツには塗装やクロムメッキを

施していない状態で装着されている事が多く、

メッキ加工やオリジナル塗装などで装飾すると

一段と見栄えが良くなります。

このパーツに対して高品質のクロムメッキを

施したいと言うお客様が弊社にご依頼されます。

この網目状パーツに加工するには特殊な治具を使ったり

または下地修正を施す事が必須となります。

何故ならば入り組みが激しい個所が多く存在し

これら内部にしっかり分厚くメッキがのりにくい為に

通常のパーツよりも手間がかかってしまう為です。

弊社の最高級モーターショー用クロムメッキ仕上げにも

当てはまりますが外側よりも入り組みがキツイ内部の方が

メッキが薄くなる傾向があります。

この部分に飛石などが当たると傷が付きやすいので高品質な

クリアー仕上げで網目部分を保護します。

※メッキの見栄えは全く変わりません。

剥離しないで板金加工したバンパーは再メッキするとどうなってしまうのか?

旧車などのクロムメッキスチールバンパー表面に

酷い錆や事故などの凹み傷がある場合。

旧車などを専門にレストアする業者様は剥離をせずに

板金したい表面をサンダーなどで

削ってから板金加工をする。

そしてメッキ工場に依頼する。

この様な業者様は大変に多いのですが、

この状態でリクロームを施すとどうなるのか?

その答えは損をするだけ!!メリット無し

せっかく施した板金箇所が薬剤に反応して溶けてしまう。

皆さん、驚きませんか?何故?

再メッキ加工とは部品に付着しているメッキを剥離して

新たで綺麗なメッキでその部品を電着により覆い隠す事。

この方法の鉄則です。

この工程を必ず行うのですがこの時点で板金箇所まで

溶けてしまいます。

そしてサンダーで表面を削っている為にその痕が消えない。

以上の2点からメリットが全く無い。

要するに一切板金などを行わないで工場に全て任せる事。

これが最善のリクロームです。

実は外国産の多くのクロムメッキパーツには銅を入れていない事が多い

クロムメッキと言えば昔のアメ車など

海外産などの物などはバチバチ光沢があるイメージが

御座いますが日本の様に下地に銅を入れていない事が

多くその為に新車を購入しても一年ほどでメッキが

割れたり剥がれたりと散々な事になる事が多いのです。

では何故下地に銅を入れた方が良いのか?

1つ目の理由、それは銅を入れる事でクッションの

作用があり上記の様なデメリットが無くなる事と、

完成時の見栄えが良い事が上げられます。

確かに生産側からすると銅を入れなければコストが

下がるうえに納期も早くなると言うメリットがありますが

購入されるお客様側からみるとデメリットが

多いと言う事になります。

最近危惧するのはアメリカだけでは無くアジアや

オセアニアのメッキ部品も同様な事例が

多い様な気がします。

その様な外国産部品にリクロームのご依頼がある度に

検品するとあれっ銅が入ってないとビックリする事が

多く、その為にその素材自体の腐食も深刻な状態である事

当然、工程上手間が増すので加工賃も

割高になる傾向があります。

クロムメッキにも種類が存在するのか?

クロムメッキ加工と言っても1種類ではありません。

その中の1つには硬質クロムメッキもありますし

装飾クロムメッキも存在します。

この2種類のパーツを並べても色合いや光沢など

差は全く無くパーツの用途により加工方法を

変えます。

前者の用途は対象物を腐食しにくくするのは

当然な事として見栄えに特化した加工方法で

後者は対象物の強度を与える事に特化した

方法です。

前者の部品例では外装メッキパーツでしょう。

後者はバイクのインナーチューブやユニックなどの

シリンダーがその代表的な部品です。

更に言うとクロムメッキ加工の見栄えに似た

乾式メッキと言う方法も存在します。

その中でも支流であるアルミニウム蒸着メッキは

メジャーな加工方法の1つとして自動車などの

リフレクターなどに採用されている方法です。

しかしこれよりもメッキの強度が高い

スパッタリングと言う方法もあります。

大きく分けてこの4種類がモーター関連部品に特化した

クロムメッキ加工方法と言って良いと思います。

カラーメッキとクロムメッキの長持ち差の違いは?

近年、様々なカラーバリエーション豊かな

メッキ部品がモーター関連に採用されていますが

果たして皆様が普段目にしているクロムメッキ部品と

カラーメッキ部品を比べると長持ちするのか?

その答えはズバリクロムメッキ部品です。

それでは何故同じメッキなのにその様な差が出るのか?

それは本物のクロムメッキとは電気を下地修正終了部品に

流して各メッキ液に存在する金属を

通電効果を利用し電着させる事。

この最後に行うクロムメッキ液金属は対象物に付くと

強靭な金属皮膜となり少しぐらいの衝撃では

びくともしない物へと生まれ変わります。

かたやカラーメッキの場合には加工対象物に電着させても

クロムの様な強靭な強さは無くその弱さの為に

トップコートと言う保護膜で守らなくてはいけません。

当然カラーメッキと言うジャンルですから金メッキや

ブラック、レッド、ブルー、

ピンク、グリーンも同じ程度の強度と言う事になります。

※クロムメッキの場合は金属皮膜が強靭である為

トップコートを必要と致しません。

この理由こそが今回のテーマの答えとなります。