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クロムメッキとユニクロ、クロメートの使い分けどの様にするか?

モーター関連部品にメッキを施し装着して組み立てる。

そして自動車などが製品として販売されていく。

製造している会社は強度や重さなど

様々な部品の用途により素材や数あるメッキの

種類から選んでいきます。

外装でメインになるメッキは装飾クロムメッキです。

そしてボンネット内部にはたくさんの金属類が

ありますがアルミニウム製タペットカバーや

タービンにはアルマイト加工を施し

スチール製のオイルパイプなどにはクロメートを

施しています。

そしてネジやボルト、ワッシャ、ナットには

ユニクロを施しています。

最近では黒クロメートと言う綺麗で光沢がある

加工さえ採用している事もあります。

外装と内装には見栄えが良いメッキを使用して

高級感を演出する様にしています。

しかしボンネット内部や普段目にしない部品には

腐食に対して強いメッキを採用しています。

何故ならば人が目にはいる個所の場合

汚れたりするとそれらを拭き取ったりワックスなど

手入れをします。

かたや目に付かないか所の場合は汚れの手入れを

行う事は出来にくい為に

手入れを行わなくても部品素材に対して

腐食しにくいメッキを採用している訳です。

この様に製造会社は部品の素材とメッキを

組み合わせてその用途にあった物を作ります。

アルマイトとクロムメッキの違いは?

アルマイトとはアルミニウム素材だけに

使用する錆止めですがカラーバリエーション豊かな

装飾としても活用されています。

近年ではクロムメッキの様に光沢があり鏡と同じく

顔が綺麗に映る仕上がりの物さえあります。

例えばトラックなどに装着する

アルコア製アルミホイルがありますが、

これを知らない人はクロムメッキホイルと

勘違いする位見栄えが良いアルマイトホイルです。

この加工方法はアルミ自体にバフ仕上げしてから

アルマイト処理を施します。

するとその様な綺麗な仕上がりになります。

カラーの方はレッドやブルー、イエロー、ピンク、

ゴールドなど豊富な色彩も可能です。

かたやクロムメッキはアルミニウムだけではなく

多くの素材に対して加工が出来ると言う

メリットがありますが工賃的には前者よりも高いです。

この方法もお金をかけるとカラーバリエーション豊富な

加工も出来ます。

メッキのカラーはアルマイトよりも光沢が桁違いに上がり

見栄えが断然綺麗反面、強度に劣るデメリットがあります。

どちらの方法にも長所と短所があり見栄えだけでは無く

要望に適した素材に要望に適した加工が重要だと言えます。

何故多くのリフレクターには乾式メッキを採用しているのか?

モーター関連部品の多くに採用されている

メッキパーツには電着と電気を使用しない

方法の2種類が存在しますが、

特にライト内部のリフレクターには

後者の施工方法を採用している事が殆どです。

当然、それには意味がある訳ですが

第一にコストが良い。

第二に車検時における光量が丁度良い。

第三にリフレクター内部にまで

しっかりとメッキがのる。

(リフレクター自体の形状は物のよって

様々であるが基本形状はお椀型でその内部に

対してメッキを施さなくてはいけない。)

第四にリフレクターに対しての量産に適している。

これらがこのパーツに対しての

乾式メッキ施工方法のメリットです。

当然、反対にデメリットも存在します。

その代表たる物は完成後に指が触れたり

布で拭いたりするとメッキ面に傷が付いたり

薄くなったりする。

場合によれば生地が見えてしまう事もある。

そしてこのパーツが樹脂製の場合、

金属物の様にリクロームを何回も出来ない事。

希少価値車の場合には数十年間自動車を車検に

通さなくてはいけないのでリフレクターメッキに

手慣れた工場に依頼する事が望ましい。

再メッキ加工で一番難しい素材は?

世の中には様々な素材があり

用途によってモーター関連会社様は

部品を製作せれます。

そのパーツに対して塗装やクロムメッキを

施して更に希少価値を高めます。

そのパーツも年月が経つと劣化して

見栄えの悪い部品へと変化します。

(経年劣化)

素材にもよりますが10年ほどで

その様になりますがその時点で

新品があれば取りかえるだけで済むのですが

もし無いのであれば再塗装やリクロームを

施してレストアしなければいけません。

その場合塗装などは容易に加工出来ますが

素材によってはクロムメッキが

容易でない場合もあります。

その素材とは亜鉛ダイカストと言う物です。

因みに通称アンチモニとも言います。

この素材にクロムメッキが付いている場合

剥離すると表面が溶けてボロボロになります。

この部分を板金やバフ研磨を施しても

この痕は全く消えません。

(因みにこの痕を消える位に磨いた場合

部品の形状が変わってしまいます。)

例えばこの状態で再メッキを施したとしても

見栄えがかなり悪く場合によってはメッキが

剥がれやすくなる始末です。

これでは加工を施す意味合いが全くありません。

通常のメッキ方法では綺麗に蘇りません。

その様な場合には表面補修と言う方法を用いて

新品素材に作り替えます。

そうする事によりクロムメッキ加工を

施すと当時の新品未使用品でしかも腐食しない

希少価値がある最高品質のパーツへと

誕生する事が出来ます。

もう一つの再メッキ加工が

難しい素材はマグネシウムです。

樹脂製グリルと金属製グリルとのメッキ加工による違いは?

モーター関連部品の中で

ご依頼が多い自動車、

トラック用グリルですが

このパーツは金属及び樹脂製品の

2種類が存在します。

金属製グリルには現代車に

使用されている事は無く、

30年程前には多く採用されていました。

現代に於いては軽量化と樹脂の強度が

増してきているので

今の様な樹脂グリルが支流になってきました。

この素材にはメッキや塗装を施したり

クリアーなどで光沢を出したりと

カラーもバリエーション豊かになってきました。

前者のグリル素材はスチールが多く

採用されており続いて亜鉛ダイカスト所謂

アンチモニにクロムメッキが施されている物も多く

存在していました。

因みにインパラなどのアメ車にはアルミニウムに

アルマイトを施している物もあります。

いずれにせよ金属グリルは樹脂よりも

強度が高い上にシアンや強酸、

強アルカリ以外ならば溶ける事は無いと

言っても良い。

後者の場合材料が石油から出来ている物が多く

新品ならばともかく古い物になると

これらは薬品に負けてしまい

溶けてしまう事も珍しくありません。

この事から最高級品質のクロムメッキ加工を

ご希望の場合にはグリルもバンパー同様に

金属製よりも樹脂製の方がメッキ加工は

難しいと言える。

金属製バンパーと樹脂製バンパーとのメッキ加工による違いは?

4輪車で言うと自動車とトラックには

必ずフロントとリアに事故などによる

衝撃防止の為のバンパーが

装着されていますが

第一次自動車産業時代から現代にかけて

スチール製バンパーから樹脂製に

移行されています。

その理由は車重の軽量化であると

言われています。

樹脂より金属の方が強度がありますが、

近年樹脂製品も強度が高くなっています。

その他には金属製バンパー等は板金加工で

表面補修を施してリクロームする事が出来ますが

樹脂製バンパーの場合には

その様な事が出来ない為に純正品を購入して

交換取り付ける事が支流となっています。

これらの両バンパーに対して

最高級品質のクロムメッキ加工を

施しやすいのは金属製バンパーです。

その理由は樹脂製に対して

この最高品質メッキ仕上げには条件が2つ有り

1つ目は新品未使用品で有る事。

2つ目はバンパーの長い物は

分割しなければいけない事。(切断が必要)

特に樹脂製用のメッキ槽は長くても

1600ミリ程度である為。

※金属類の槽と樹脂の槽は加工上、異なります。

現代ではトラックにも純正品樹脂製バンパーに

オプション品としてクロムメッキ加工が

施されている事が多くなってきましたが

大型トラックなどは横幅が2300ミリを

超える大型トラックです。

これらも3分割使用になっています。

既に使用している樹脂製品と新品未使用樹脂製品との加工上での違いについて

既に愛車などに装着されている

メーカー純正樹脂製品(中古品)と

梱包されている純正樹脂製品(新品)。

この2種がクロムメッキ加工上どの様に

不具合が発生するか?

またはどちらも加工上不具合は

発生せず同じなのか?

その答えは中古樹脂製品の場合

加工不可になる可能性が有り

加工すると危険なリスクが常に伴う。

その理由はABSやPPなど樹脂全般は

金属製部品と違い錆びる事は無いが

経年劣化すると素材の強度が著しく低下し

加工上使用する薬品に対して耐えれず

割れやひびなど破損してしまうリスクがある。

愛車部品に最上級品質のクロムメッキを

ご希望される場合には出来る限り

メーカー純正樹脂部品を取り寄せてから

ご依頼される事が望ましいです。

※FRP製品の場合は新品未使用品であるのと

未塗装状態でなければいけません。

ABS、PPなどの樹脂は長さ1600ミリまでが

最高級モーターショー用クロムメッキ仕上げが可能

それ以上の長さの場合にはワンランク下げた

メッキ仕上げとなります。

外装用メッキと内装用メッキの違いについて

外装用装飾クロムメッキ加工、

所謂自動車やバイク、トラックなどが

道路で速度を出す乗り物の外装部品に

対して加工を施している部品と言う

ジャンルで室内用装飾クロムメッキ加工、

所謂机やテーブル、椅子、

店舗内装飾品など・・・。

この2点の違いについてご説明させて

頂きますが、

前者は下地処理と各メッキの厚みが

後者に比べると雲泥の差があります。

当然前者の方が下地処理のクオリティ及び

銅、ニッケル、クロム各メッキ厚が

分厚い事が前提

メッキ液の添加物が沢山混ざっている物は

内装用で重宝されており、

外装用にそれらを沢山入れると

剥がれやすくなる傾向があり

モーター関連のメーカーは添加物を好みません。

前者の方は外気温の変化や湿度、ホコリ、

飛石などクロムメッキの綺麗さとこれらの

耐久性双方を求めなければならず、

後者は見栄えだけを前提に追求する

クロムメッキです。

見た目は双方とも変わらないのですが

時が過ぎる、そして外的変化が激しくなれば

直ちにクロムメッキ部品に対して顕著に表れます。

これらの理由から前者と後者は全く別物と言えます。

インパラデッキパネルの発送方法は?

モーター関連部品のご依頼で

特に取り扱いが難しいのは

インパラデッキパネルの様な

生地が薄く元から歪があり、

素材がアルミニウム物です。

理由は旧車トラックスチール製

シャッターグリルの薄さとほぼ同じなのですが

金属の強度がかなり落ちると言う事と

4か所のライト穴から外側に向けて

製作上の歪みがあるので少し力を入れただけで

ひびや割れが生じてしまう事がその理由です。

我々加工を行う側から言わせれば

なぜ、この様に弱い素材でこの様な生地の薄さで

製作したのかが理解に苦しむところです。

当然、バフ研磨機で表面を力いっぱいに

磨いてしまえばパネルがボコボコになります。

メッキ加工に於いては素材表面を丁寧に

鏡面仕上げしてから銅、ニッケル、クロム、

電解メッキを施す事こそが肝です。

満足にバフレース出来ない状態では見栄えの

優れたクロムメッキ部品は出来ません。

これらのご説明でインパラデッキパネルの様な

アルミの薄い部品に対して加工を施す事は

かなり慎重にしなければいけない事が

お分かりになられたと思います。

ブラックメッキ 黒色クロメートの違いは?

現代に於いてモーター関連部品に

カラーを施した物が目につきますが

特に支流なのがブラック系の塗装や

その色調のメッキが流行っております。

普通自動車やトラック純正グリルにも

純正オプション品として光沢のある

塗料を使用したり通称ブラッククロムや

ブラックニッケルや黒色クロメートで

バイクボルトなどをハイセンスな

付加価値を演出しています。

これらのブラック系塗装や黒メッキには

最終段階でトップコートと言う保護膜で

表面を守ります。

因みに最上級のクロムメッキは厚みや

強度が凄く高いのでこの様なトップコートを

使用する事はありません。

言い換えれば保護膜が必要なカラー系の場合

表面が薄く強度に難点があるとも言える訳です。

ブラックが好みなお客様で外装部品に対して

ご依頼したいとお考えの場合上記の事を

覚えておいて下さい。

それではブラック系メッキ及び塗装で一番綺麗で

強度がある工程から順番に並べます。

ブラックニッケル、ブラッククロム、黒色クロメート

キャンディ塗装です。

特にブラックメッキと黒色クロメートを見た目で比べると

光沢感が全く違う事にきずきます。