3Dプリンター製品へのメッキ

持ち込まれる際の注意点
その理由は、樹脂即ち石油製品(プラスチック)は空気(寒暖)や湿度(雨)、日光、塗料等、様々な環境によりプラスチック表面から次第に内部へと硬くなっていきます。その為レストアするのが困難となります。弊社はこの様な経年劣化樹脂への再メッキ加工も積極的にお受けさせて頂いてはおりますが、物理的に部品の表面に付着しているメッキや塗料などが薬品により剥離が困難な場合も御座います。その様な場合、施工不可になります。その様な時に複製技術を用います。それは3Dプリンター作成です。特にモーター関連部品は時代と共に次第にメーカー在庫が無くなり、欲しい部品が手に入っても当時の新品未使用品は入手する事はかなり困難です。手に入ったとしても少しまし程度の物ばかり・・・近年、様々な複製技術が進んでおり、その誤差は格段に低く自動車外装部品程度で有るならば何の問題も無い位精巧です。弊社はこの技術を活用して経年劣化してリクロームが不可能な部品を3Dスキャンしてプリンターで複製してから最高級モーターショー用クロムメッキを施します。この時に使用するABSライクやレジンなどに施せる技術が御座います。その時に気を付けなければいけない事は電着で行う時に75度のメッキ液に部品を入れる為に素材が薄すぎる場合には歪んでしまったりする様なデメリットも残念ながら存在します。その様な薄いプリンター複製品にメッキを施した場合、自動車などに装着する時、歪み修正する面倒な工程をクリアしなければいけません。写真を張り付けている昔のトヨタエンブレムはレジンで製作されておりり、その厚みもご覧の様に結構な分厚さです。この位厚みがあると加工時の熱により歪が生じる様な事は御座いません。

メッキ加工の参考

before

上の写真添付は昔の経年劣化して醜くなってしまったトヨタエンブレムを表面と裏面を3Dスキャンした後にプリンターで製作した物で素材はレジンです。

after

3Dプリンター製作したレジン製エンブレムにアルミニウム製金属パテ及びメッキ用プライマー処理を施した後に導電塗料を用いて通電効果を出して銅、ニッケル、クロム、各電着メッキ加工を施した状態です。因みに完成品にはご覧の様に傷及びホコリ付着防止の観点から塩化ビニルで覆い隠しております。

メッキ加工した例(ブログ)


その他のメッキ加工例

旧車ブガッティの足回り部品に特殊クロムメッキ加工

このパーツは時価数億円の世界的希少価値車で現行車のVEYRONやCHIRONでは無く、更に高価で博物館に展示するレベルの旧車です。板バネを採用していてしかもエンジンがアルミカバー全体で覆われてそのカバーを皮で留めると言う年代物です。このブガッティの足回り全てを特殊クロムメッキ加工を程しましたが、その中の板バネをご覧ください。

素材: 加工:特殊クロムメッキ加工

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リフレクターに再メッキ加工

リフレクターとは、自動車やバイク、トラックなどのモーター関連部品の一つでライトやフォグランプ内部に入っている反射板の事、主に夜間やトンネル等を走行していて周囲が暗く視界が悪い状態になった時に絶対に必要なパーツなのです。この部品の役割はライトを点灯させた時に前方に光を反射させる為の理にかなったパーツです。この写真添付はそのリフレクターに再メッキ加工を施した状態です。

素材: 加工:乾式メッキ+耐熱処理

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タペットカバーに厚クロムメッキ加工

シボレーエアロパーツの削り出しアルミニウム製タペットカバーに分厚いメッキ処理を施しましたがこの部品の多くがダイカスト製(アンチモニ)でめっきを施すのにはかなり厄介な素材の一つです。自動車のボンネットを開けると車種によって様々なタペットカバーが真正面に表れますが正しくその車の顔です。

素材: 加工:厚クロムメッキ加工

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ボトムケース厚クロムメッキ加工

再メッキ加工をご希望される殆どのお客様が錆や、腐食痕、キズが有る等、見栄えが悪い状態で加工依頼をされます。光沢屋のメッキ加工には、上ランク、中ランク、下ランクでお客様のご希望によって選んで頂くシステムになっております。

素材: 加工:厚クロムメッキ

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